「SMART」導入事例

お客様が抱える課題をSMARTが解決した事例をご紹介いたします。

SMART 国内与信管理 与信管理体制構築

食品製造業

売上高区分:500億円~1,000億円

与信管理担当部署:管理部

与信管理規定や運用ルールの見直しに加え、与信管理担当者・営業担当者向けに与信管理研修を実施。格付を基軸とした与信管理手法が営業現場に浸透し、結果として、貸倒の削減を実現した。

導入前の課題

  • 恒常的に延滞債権を抱えており、小口の貸し倒れが発生
  • 審査経験のない担当者が手探りの状態で業務を行っている
  • 継続管理の考え方が浸透していない

導入効果

  • 信用状態悪化の兆候を取得できるようになった
  • 与信管理の基礎知識と運用ルールが社内に定着し、審査業務が効率化
  • 継続管理の考え方が社内に浸透

サービス導入前の課題

同社は、取引先数が5,000社を超える大手食品製造販売会社。延滞債権が多発しており、現状を改善するために社内検討を開始。しかし、ノウハウが無い中、自社単独で進めることに限界を感じていた。
 
このような状況の中、当社コンサルタントが与信管理ご担当者様へのヒアリングを実施したところ、以下の課題が抽出された。
 

  • 取引先に中小企業が多いこともあり、恒常的に延滞債権を抱えている。小口先の貸倒れが頻発。
  • 審査経験のない担当者が手探りの状態で業務を行っている。与信管理については、延滞先の調書を必要に応じてチェックする程度。
  • 継続管理の考え方が浸透していない。新規取引時に一旦チェックを行った後のフォローがなされていない状態。

課題の解決策

貸倒の削減(延滞債権の管理)

はじめに、同社が保有する債権の全体像を把握するため、「格付ポートフォリオ分析」を実施。同社から受領した 「取引先と売上債権残高のデータ」、「MCC格付」、「倒産確率」を基に現状分析を行ったところ、新たに以下の課題が明らかになった。
 
( 課題 )
・引先数に占める低格付先の割合が高い。⇒ 債権ポートフォリオを段階的に改善する必要がある。
・適正な取引金額を超過している先が数社存在する。⇒ 取引限度額管理の考え方を社内に浸透させる。

 
上記の課題を踏まえ、取引先の信用力に応じて適切な取引金額を設定するため、「適正与信ロジック(※)作成」 を実施。さらに、低格付かつ適正与信金額を超過している先について重点管理を行う方針を確定。この方針を同社の与信管理規定に反映させた。
 
恒常的に発生する延滞債権先への対応については、月1回のペースで当社コンサルタントと管理部ご担当者様との面談を設定し、継続的にフォローを行った。
 

※「適正与信ロジック」とは?

「適正与信ロジック」は、貴社の「規模」、「収益力」、「ご商売形態」、「与信方針」等を反映した与信限度額の算出ロジックです。
適正与信ロジックの設定により、貴社の許容できるリスク量を超える過大な与信や債権の過度な集中によるリスクを回避することが可能になります。

継続管理を行う体制の構築

取引先に関する情報を一元化するため、与信管理ASP「SMART与信管理サービス」をご導入いただいた。取引先の企業情報、格付、適正信金額、取引方針 等の情報をASPに集約し、管理体制を整えた。また、年に1度データの洗い替えを行い、取引先の継続管理を定着させた。さらに、重点管理先の信用不安情報をタイムリーに入手するため、「与信フォローアップサービス」 をご導入いただいた。

実務担当者の知識習得

与信管理の実務担当者と営業担当者を対象に与信管理研修を実施。当社コンサルタントが講師を務め、具体的な事例をベースに講義を行った。当該研修により、新しい与信管理規定・運用ルールについて、現場の理解を得ることに成功。
 
上記の取り組みを継続して行った結果、導入前と比較して約20%の貸倒削減を実現させた。

コンサルタントからのコメント

与信管理手法を浸透させ、継続的に運用していくためには、現場の理解が不可欠です。当社では、与信管理規定や運用ルールを納品するだけではなく、研修・セミナーの実施を通じて各部門間の目線を合わせ、スムーズな運用開始をサポートいたします。

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精度の高いMCC格付を主軸とした
取引先与信管理サービス『SMART』は、
国内・海外企業の与信管理を行うためのサービスです。

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