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与信管理のプロが教える財務分析のしかた Vol.5 各種回転期間(売上債権回転期間、仕入債務回転期間、棚卸資産回転期間)
こんにちは。MCC与信管理ラボ編集部です。
今回は企業経営の効率性表す指標として、回転期間についてお話します。
回転期間とは?
回転期間とは、資産や負債が1回転するのにどれほどの期間を要するかを見る指標です。
通常、「365(日) ÷ 回転率(※)」 で表します。
※ 各種回転率に関する記事はこちら
回転期間の計算例
たとえば、売上債権回転率を8回転、仕入債務回転率を6回転、棚卸資産回転率を5回転とすれば、下記のようになります。
売上債権回転期間
売上債権回転期間 = 365(日)÷ 売上債権回転率(※)
= 365(日)÷ 8
≒ 46(日)
売上債権の入金まで46日かかることを意味します。
仕入債務回転期間
仕入債務回転期間 = 365(日)÷ 仕入債務回転率(※)
= 365(日)÷ 6
≒ 61(日)
仕入債務の支払まで61日かかることを意味します。
棚卸資産回転期間
棚卸資産回転期間 = 365(日)÷ 棚卸資産回転率(※)
= 365(日)÷ 5
= 73(日)
棚卸資産の売上まで73日かかることを意味します。
※ 各種回転率に関する記事はこちら
回転期間を分析する際のポイント
資産や負債の動きを期間で見ることは、滞留期間が一目瞭然であり、企業の内容を把握するのに有効です。
資産に関して言えば、回転期間が短いと効率が良く、負債に関して言えば、回転期間が長い方が資金面の点で言えば有利です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
各財務比率の算出方法には諸説ありますが、今回は、代表的なものをご紹介しました。
お取引先の資金面の効率性について、注意深くモニタリングしていきましょう。
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